すべての患者さんに
最適な治療を
治験・先進治療への取り組み
治験への積極的な参加
当センターは現在、複数の企業治験(第II・III相試験)に参加しています。標準治療では十分な効果が期待しにくいケースや、より副作用の少ない新しい治療法を求めている方に、最新の薬剤・治療法へのアクセスを提供できる体制を整えています。
治験への参加は任意であり、参加しない場合でも通常の治療に影響はありません。
まずはお気軽にご相談ください。担当医が丁寧にご説明します。
ラジオ波焼灼療法(RFA)— 切らずに治す選択肢
RFAは、メスを使わず細い針を乳房に刺し、ラジオ波の熱で腫瘍を焼灼する治療法です。適応は一定の条件(腫瘍径が小さく、条件を満たす早期乳がん)を満たす場合に限られますが、三重大学医学部附属病院乳腺センターは、三重県内でRFA治療を先導してきた認定施設として、多くの症例経験を積み重ねてきました。さらに現在は、連携施設である三重県立総合医療センターとも症例経験や治療ノウハウを共有しながら、県内全体でより高いレベルのRFA治療を提供できる体制を整えています。「手術以外の選択肢も知りたい」という方は、ぜひご相談ください。
難しい病気にも、諦めない
再発・転移乳がんや、標準治療への反応が十分でないケースに対しても、治験や新規薬剤を含めた選択肢を最大限に検討します。「もうできることはない」と感じている方も、まず一度ご相談ください。私たちは常に、次の手を一緒に考え続けます。
当科の特色
当科は乳癌を中心とした
乳房に関連する疾患に対し、
正確かつ迅速な診断と
個々の患者さまに応じた
適切な治療を行っています。
整容性を考慮した手術
乳癌検診の普及に伴い、乳房温存手術が可能となる小さな乳癌が発見される機会が増加しています。近年では乳癌温存手術において、癌を完全に切除したうえで、乳房の形を綺麗に保つオンコプラスティックサージャリーという手術手技も広まってきました。当科は開設当初からオンコプラスティックサージャリーを用いた手術に積極的に取り組んでおり、全国でも高い評価を受けています。胸にメスを入れずに乳がんを治す治療法である、ラジオ波焼灼療法(RFA)についても、「できるだけ切除を避けたい」「整容性を大切にしたい」という患者さんにとって、新たな選択肢となっています。
また、乳房切除術を受けた方に対しても、形成外科と連携して人工物再建・自家組織再建などの乳房再建手術を行っています。
早期癌の確実な診断
しこりとして触れない小さな乳癌も、マンモグラフィや超音波検査で確実に発見し、穿刺吸引細胞診やエコーガイド下針生検などの病理検査で診断を行っています。細胞診や針生検では診断が困難な小さい病変に対しては、エコーガイド下吸引式組織生検を行い、より精密な診断が可能となっています。
エコーで病変が見えない症例には、ステレオガイド下またはMRIガイド下の吸引式組織生検を行うこともあります。
この結果、当院の手術例はStage0やStageⅠの早期例が多く、全国の乳癌登録集計よりも高い割合となっています。
チーム医療
腫瘍内科・放射線科・病理部・高度生殖医療センターと連携したチーム医療を行っています。診断においては、病理部と手術症例のカンファレンスを毎月行い、術前の画像所見と術後病理結果を照らし合わせ、診断能の向上に努めています。治療においては、腫瘍内科・放射線治療科と毎週カンファレンスを行い、患者様一人一人に対して最適な術前・術後補助療法の治療方針を相談し決定しています。
また、若年の患者様では、癌治療によって妊孕性(妊娠する力)が低下する可能性があるため、高度生殖医療センターと連携し、卵子凍結や卵巣凍結等の妊孕性温存療法について取り組んでいます。
遺伝性乳癌の診断・治療
2020年より遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)の方へのBRCA1/2遺伝子検査が保険適応となったことを受け、当科でもHBOC専門外来を開設しました。当科の臨床遺伝専門医が中心となって患者様への説明や遺伝学的検査を行い、HBOCと診断された方にはゲノム診療科と連携して遺伝カウンセリングの場を提供しています。
また、2021年4月より乳癌または卵巣癌を発症したHBOCの方に対するリスク低減乳房切除術も行っており、県下で唯一手術可能な施設となっています。
スタッフ紹介
河口 浩介教授 / センター長
日本乳癌学会専門医・指導医
日本外科学会専門医・指導医
American Society of Clinical Oncology
American Association for Cancer Research
European Society for Medical Oncology
日本癌治療学会
日本癌学会
日本臨床腫瘍学会
日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会
RFA認定術者
医学博士
齋藤 佳菜子講師 / 副センター長
医学博士
がん薬物療法専門医・指導医
総合内科専門医
がん治療認定医
野呂 綾助教
医学博士
日本乳癌学会専門医・指導医
日本外科学会専門医・指導医
がん治療認定医
検診マンモグラフィ読影認定医
乳房再建用エキスパンダー・インプラント実施医師
今井 奈央助教
医学博士
日本乳癌学会専門医
日本外科学会専門医
検診マンモグラフィ読影認定医
乳房再建用エキスパンダー・インプラント実施医師
澁澤 麻衣助教
医学博士
日本乳癌学会専門医・指導医
日本外科学会専門医・指導医
検診マンモグラフィ読影認定医
乳房再建用エキスパンダー・インプラント実施医師
吉川 美侑子助教
医学博士
日本乳癌学会専門医
日本外科学会専門医
検診マンモグラフィ読影認定医
乳房再建用エキスパンダー・インプラント実施医師
RFA認定術者
山門 玲菜助教
医学博士
日本乳癌学会専門医
日本外科学会専門医
検診マンモグラフィ読影認定医
乳房再建用エキスパンダー・インプラント実施医師
RFA認定術者
松田 沙緒里 医員
日本外科学会専門医
日本医師会認定産業医
検診マンモグラフィ読影認定医
渡邊 紗理医員
日本外科学会専門医
検診マンモグラフィ読影認定医
畑川 恵里奈医員
医学博士
日本外科学会専門医
検診マンモグラフィ読影認定医
乳房再建用エキスパンダー・インプラント実施医師
山口 亜友医員
医学博士
日本外科学会専門医
検診マンモグラフィ読影認定医
伊藤 里緒菜医員
乳がん検診超音波実施判定医師
徳井 麻綸佳医員
乳がん検診超音波実施判定医師
検診マンモグラフィ読影認定医
小林 梨奈医員
三井 貴子非常勤医師
日本外科学会専門医
検診マンモグラフィ読影認定医
木本 真緒非常勤医師
日本乳癌学会専門医
日本外科学会専門医
臨床遺伝専門医
検診マンモグラフィ読影認定医
研修医・学生のみなさんへ
三重大乳腺センターで働く4つの特徴
- 豊富な症例・先進的な治療
- オンコプラスティックサージャリー、RFA、HBOC専門外来、企業治験(第II/III相)まで、1施設でこれだけ経験できる環境は全国でも限られます。
- ライフイベントに寄り添う職場
- 産休・育休からの復帰実績が複数あります。
「育てながら専門医を目指す」「復帰後も第一線で活躍する」—そういう先輩が身近にいます。
- 個人に応じたキャリア設計
- 臨床一本・大学院・研究職・国内留学など、希望に応じてプランを相談できます。画一的なプログラムではなく、あなたの目標に合わせて考えます。
- チームの雰囲気
- 女性医師が多く活躍するチームです。
互いのライフステージを尊重しながら、専門性を高め合う文化があります。