論文紹介

膵 Mixed adeno-neuroendcrine-acinar caricinomaの1例

Internal Medicine誌に掲載された阪口亮平先生(紀南病院所属)の症例報告「Pancreatic Mixed Acinar-neuroendocrine-ductal Carcinoma: A Case Report and Literature Review」の日本語要旨です。論文本文は下記リンクより参照ください。

膵臓の混合型腫瘍は極めて稀な疾患である。今回、我々は膵 Mixed adeno-neuroendcrine-acinar caricinomaの3系統分化を示す膵混合型腫瘍を経験したため文献的考察を踏まえて報告する。

症例は83歳女性、貧血と膵腫瘍精査目的に紹介受診となった。造影CTでは膵臓に60mm大の腫瘤を認めた。亜胃温存膵頭十二指腸切除術が施行され、術後の病理組織学的検査にて膵 Mixed adeno-neuroendcrine-acinar caricinomaの診断に至った。術後、通常型膵癌や膵NECに準じた化学療法を実施したが術後26か月目に死亡した。混合型腫瘍に対する化学療法の治療薬選択は難渋することが多いが、がん遺伝子パネル検査は治療薬選択のサポートとなる可能性がある。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/internalmedicine/advpub/0/advpub_1298-22/_article

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