JGH Open誌に掲載された小林真悠先生の症例報告「Gastric dysplasia arising from a submucosal heterotopic gastric gland」の日本語要旨です。論文本文は下記リンクより参照ください。
粘膜下異所性胃腺は、胃粘膜下層において異所性に粘膜上皮が存在する状態である。粘膜下異所性胃腺から生じる腫瘍性病変は非常にまれであり、生検による確定診断はしばしば困難である。症例は74歳の男性で、上部消化管内視鏡検査で胃穹窿部に中心部に開口部を有する上皮下病変を指摘された。
内視鏡的生検で幽門腺型腺腫が疑われ、ESDにて一括切除された。切除組織の病理学的検査では、一部に腫瘍性病変を伴う粘膜下異所性胃腺を認めた。
治療後の経過は良好で、5年間再発なく経過している。本報告では、粘膜下異所性胃腺から生じる腫瘍性病変の病理診断と治療におけるESDの有用性が示された。
