論文紹介

直接作用型経口抗凝固薬が便中免疫化学的検査の診断能に及ぼす影響:傾向スコアマッチング解析

Journal of the Anus, Rectum and Colon誌に掲載された濱田康彦先生の研究論文「Propensity Score-matched Analysis of the Impact of Direct-acting Oral Anticoagulants on Fecal Immunochemical Test Performance」の日本語要旨です。論文本文は下記リンクより参照ください。

【目的】直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)が、便潜血免疫検査(FIT)の診断能に与える影響については一定の見解が得られていない。本研究は、DOAC使用がadvanced neoplasia(AN)発見におけるFITの陽性的中率(PPV)へ及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。

【方法】2015~2024年に、三重大学医学部附属病院でFIT陽性後に大腸内視鏡検査を受けた818例を対象に後ろ向きの解析を行った。傾向スコアマッチングを用いてDOAC使用の有無で群分けし、AN、advanced adenoma、浸潤癌および全腺腫のPPVを比較した。

【結果】ANはDOAC使用者の4.0%、非使用者の16.8%に認められた。マッチング後の解析で、DOAC使用者におけるANのPPVは有意に低下していた。

【結論】DOAC使用はAN診断におけるFITのPPVを低下させる可能性があり、その結果の解釈には十分な注意が必要と考えられた。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jarc/10/1/10_2025-026/_article

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