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Masseage先輩からのメッセージ
石浦 純子
- 専門分野
- 循環器内科
入局をお考えの皆様へ
私は主人の転勤のため鹿児島大学病院・順天堂医院循環器内科で勤務後、平成28年より三重大学循環器・腎臓内科学講座に入局させて頂きました。
途中入局であったにも関わらず、三重大学の先生方には温かく受け入れて頂きました。
平成30年には大学院に入学し、非虚血性心筋症の画像診断と予後予測をテーマに研究もさせて頂いております。大学院入学後に1人目の妊娠が判明し、今後のキャリアプランについて悩んでいた際に、土肥教授始め循環器内科の先生方には親身にご相談にのって頂き、現在は臨床・研究・育児の3輪を回しながら日々頑張っております。
妊娠中や子供が小さいうちは特に、時間や移動距離の制約のため、学会や研究会に参加しづらいですが、COVID-19の流行で、現在は多くの学会や研究会がオンライン化され、より参加しやすくなりました。私は大学院在学中に2人目を妊娠しましたが、指導医の先生方のご指導のもと、妊娠後期にオンラインで初めて国際学会での発表をさせて頂き、その発表により光栄なことに日本循環器学会からTravel Award for Women Cardiologistsに選出して頂きました。また産休・育休中も大学院の研究などリモートで進め、復帰後すぐに博士課程の学位申請をさせて頂けることとなりました。
このように2度の妊娠・出産を経験しても自分のキャリアを諦めることなく、臨床・研究が行えるのは、循環器内科の先生方の温かく・丁寧なサポートと家族の協力があるからこそです。支えて下さる方々に日々感謝しながら今後も精進していきたいと思います。
三重大学循環器内科も徐々に女性医師が増えてきております。三重大学循環器内科は妊娠・出産後も自分らしく輝きたい…そんな女性医師の思いを大切にしてもらえる診療科だと思います。診療科選択で悩んでいる女子学生・女性医師の皆さんもぜひ三重大学循環器内科での研修を選択肢に入れてくださると嬉しいです。皆さんとともに働けることを心より楽しみにしております。
伊藤 弘将
- 役職
- CCUネットワーク支援センター 助教
- 専門分野
- 循環器内科
今後のキャリアパスに悩まれているみなさまへ
私は、三重県出身で三重大学医学部を卒業後、県内の総合病院で初期研修と後期研修を行い、2016年度に当教室に入局いたしました。
よく後輩の先生方に聞かれることとして、「何がきっかけで入局しようときめたのか」「入局するメリットは?」といったことがあります。自分なりに振り返って、次の3つのことがキャリアパスの選択に必要と考えています。
まず、1つ目は”縁”に近いものがありますが、ロールモデルとなる先生を見つけることです。私は大学時代部活顧問であった先生が、循環器内科になろうとしたきっかけの方でした。その先生から学んだことは、医学的な知識や技術というより、医療者としての姿勢やチームとしての役割を意識し活躍していくノウハウのようなものでした。しかしながら、ここで学んだ多くのことがいまの自分の基礎になっていると感じています。その後の研修病院でも、基本的な循環器内科としての知識と技術的な部分を上司の先生方からたくさん学ぶ機会を頂きました。ただ、仕事を与えるだけではなく若手の考えを尊重し、未熟な部分をよく理解していただき責任が集中しない環境を作っていただいていたと感じます。そして、本学でも当教室のたくさんの先生に、細やかなキャリアパスのご相談にのってもらい、多くの時間をかけて研究課題のご指導を頂いています。こういったロールモデルになりうる先生が当教室には本当に多く在籍していることを、入局後改めて実感します。
2つ目について、研究をするにしても論文を書くにしても、最初は何をどうしたらよいかわからないといったことがよく起こると思います。そんなときに、一人一人に合わせたキャリアパスの方法や研究テーマ、研修方法を提示してくれる存在として、当教室は魅力的です。
そして3つ目に、その都度悩んだりしたいことができたときに、上級医や医局の仲間たちに相談できる環境です。当教室では、一人一人に寄り添ったアドバイスを受けることができ、勿論ワークライフバランスの相談も可能であり、私生活の充実も図ることができると感じています。
現在、私は高血圧と心腎連関をテーマに基礎研究を行いつつ、これから普及が見込まれるデジタル医療の実証研究を進めております。ほかにもレジストリ研究にも携わっており、幅広い分野で挑戦することが可能です。是非、今後のキャリアパスに悩まれている方は、一度私たち当教室に相談してみてはいかがでしょうか。ご連絡をお待ちしています!
田中 文香
- 役職
- 医員
- 専門分野
- 腎臓内科
入局をお考えの皆様へ。
私は三重大学を卒業後、鈴鹿中央総合病院で2年間の初期研修生活を送り、そのまま同院の腎臓内科専攻医となりました。専攻医1年目に結婚、2年目に出産し、約1年間の産休・育休を経て3年目は1児の母として復帰した後、卒後6年目となった2021年4月から三重大学腎臓内科に異動し、そのまま入局致しました。腎臓内科を志したきっかけとしては、学生時代に勉強する中で、今まであまり注目していなかった腎臓の働きになんとなく興味を持ったからだったと思います。実際研修医として臨床に携わらせて頂くようになると、慢性腎臓病患者様の管理から末期腎不全での透析導入、その後の透析管理や透析に伴うシャント機能不全を含めた様々な合併症の対応まで1人の患者様と長期に渡り関わることができる点に魅力を感じるとともに、腎炎の診断や治療、電解質の管理、AKIの管理等幅広く対応できる点にもやりがいを感じ腎臓内科に進む道を選びました。また、私生活の観点からも腎臓内科は比較的女医も多く、周りのご理解や支えがあるからこそですが、育児とも両立させやすい科であることも腎臓内科を選んだ決め手の1つです。
三重大学腎臓内科には子持ちの女医さんも多く、育児と仕事の両立の面でぶつかる様々な悩みを相談しやすい環境であるとともに、大変有難いことに周囲のご理解も良好で、とても働きやすい環境であると実感しております。一方、キャリアの面においても、幅広い疾患を経験させて頂けるだけではなく、専門医資格には必須の学会発表等のサポートも充実しております。また入局することで、所属や先輩・後輩問わず様々な先生方との交流もあり、大都会ではない三重県であるからこそ沢山の先生方との出会いは今後医師として働いていく中で大きな糧になるのではないかと思っております。
皆様は今後の進路やキャリアプランに不安もある時期かとも思いますが、少しでも腎臓内科に興味がある方は、是非一度ご気軽にご相談ください。
山脇 正裕
- 専門分野
- 腎臓内科
入局をお考えの皆様へ
三重大学循環器・腎臓内科に興味を持っていただき誠にありがとうございます。若輩者ではありますが、皆様の将来設計の一助になればと筆を取らせていただきます。
私は2017年に三重大学卒業後、伊勢赤十字病院で4年間勤務し、2021年に三重大学循環器・腎臓内科入局、現在は三重大学医学部附属病院腎臓内科勤務となりました。医師を志した動機は専門臓器だけでなく全身を熱心に診療し、病気だけでなく患者さん自身に寄り添う内科医の姿に憧れたためでした。腎臓内科は臓器としての専門性の高さに加え、私の動機にも合致しているように思います。
腎臓内科の臨床業務は4つに大別されます。1つ目は慢性腎炎症候群やネフローゼ症候群など免疫の関与した腎疾患に対し腎生検を行い診断し免疫抑制薬を用いて治療する領域で、腎臓という窓から見た全身疾患の検索、併存する全身疾患から見た腎疾患の推定、腎病理から見た腎病態という3つの視点を要するため腎臓を専門としながら全身を診る力が要求されます。2つ目は他科診療中に合併した急性腎障害や電解質異常に介入する領域で、腎の生理学的知識や急性血液浄化療法の知識,循環動態や体液量を評価する力が要求されます。3つ目は保存期腎不全に対し併存する生活習慣病を含めて生活指導や投薬を行うことで腎不全進行抑制を行い、腎機能の高度低下時には腎代替療法(血液透析、腹膜透析、腎移植)の療法選択補助を行う領域で、十年単位の患者さんとの信頼関係を基に個々の患者さんの生きがいや生活スタイルに合った治療を一緒に考える力が要求されます。4つ目は末期腎不全に対し腎代替療法の管理およびそれに伴う皮下動静脈瘻形成術や経皮的血管拡張術や腹膜透析カテーテル留置術を施行する領域で、生涯にわたる良好な医師-患者関係の構築と維持透析療法の知識,外科的処置を行う力が要求されます。
このように腎臓内科は腎臓だけでなく全身、病気だけなく患者さん自身を長期に渡って診る科のため、一人前になるには多くの臨床経験と研鑽、先輩医師の指導を要しますが、その分やりがいは大きいと考えています。当講座は伝統的に全身を診ることに重点を置き、若手を丁寧に指導する文化が根づいており、同門の循環器内科医師と連携が取りやすく、駆け出しの身としては手厚い指導を賜りながら忙しく楽しく勤務しております。
腎臓領域の基礎研究は、スウェーデンのカロリンスカ研究所で10年間従事された片山 鑑先生が監修されており、来年度から私も同研究に携わることが出来、身の引き締まる思いです。
三重大学循環器・腎臓内科に興味を持っていただいた方は是非気軽に見学に来ていただけると幸甚です。
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随時受付中。 - 循環器内科領域、腎臓内科領域は、生命に直接かかわる重症疾患診療から生活習慣病の予防や啓発活動まで幅広い分野で活躍できる診療領域です。
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