放射線科では、X線写真、CT、MRl、核医学検査(PETを含む)の画像診断を行います。現在の医療は画像診断なくして成り立ちません。しっかりとした画像診断が医療の質を保証する第1歩で、当診療科が大きな役割を担っています。

当科の特色

当科では、地域の基幹病院、研究機関としての特性を生かし、最新の撮影機器を用いて、全身の様々な疾患を対象に画像診断を行っています。

CT検査では、2管球CTや320列CT、dual energy CTといった最新装置を整備し、逐次近似法や人工知能による先進的な画像再構成を導入し、高精細なCT画像を低被ばくで撮影しています。

MRI検査では、3台の高磁場3テスラ装置を含む計5台のMRI装置が稼働し、最新の撮影法を取り入れて、中枢神経や腹部骨盤領域、骨軟部領域などを中心に詳細な画像診断を行っています。

核医学検査では、SPECT/CT一体型装置やPET/CT一体型装置を有し、質の高い検査を提供しています。

三重大学放射線科は、心臓MRIと心臓CTによる診断領域において先進的な診療と研究を行っており、国内だけでなくアジアにおける指導的役割を果たしています。また3テスラMRI装置や拡散強調画像などを用いて、様々な中枢神経疾患に対する詳細な診断と研究を精力的に行っています。CT、MRI、核医学検査の全検査の読影を、放射線診断専門医が行い、質の高い画像診断を提供しています。地域の病院からの紹介による外来検査も行っています。

当院使用装置一覧

CT
X線CT装置
(6台)
Discovery CT750 HD(GE) (救急外来)
Aquilion ONE (東芝)
Revolution (GE)
LightSpeed VCT VISION (GE)
SOMATOM Definition Flash (SIEMENS)
SOMATOM Force (SIEMENS)
MRI
MRI装置
(5台)
Ingenia 1.5T Omega (PHILIPS)
Intera Achieva 1.5T Nova dual (PHILIPS)
Ingenia 3.0T Elition X (PHILIPS)
Ingenia 3.0T Omega HP (PHILIPS)
MAGNETOM Vida 3.0T (SIEMENS)
核医学
SPECT装置
SPECT/CT装置
NM 830 (GE)
Discovery NM/CT 670 (GE)
PET/CT装置
(2台)
Aquiduo (PCA-7000B) (キャノン)
Discovery PET/CT 690 (GE)
サイクロトロン 18/9MeVサイクロトロン (JFE)

主な診療対象疾患

放射線科は内科系/外科系診療科・救急部などすべての診療科から依頼を受けて、CTやMRI、核医学などの検査を実施し、読影診断レポートを作成しています。診療対象となる疾患は脳神経、整形領域、頭頸部、胸部、心臓大血管、腹部、泌尿器系、生殖器系、四肢など全身の腫瘍、血管狭窄による虚血や梗塞、炎症、変性疾患など多岐にわたります。

循環器画像診断領域では、冠動脈疾患、各種心筋症や心サルコイドーシスなどの心筋疾患、心不全などを対象にMRIやCTを駆使して詳細な診断を行っています。

活動実績

CT検査件数(R2年度):外来 19177件、入院 8428件、合計 27605件
MRI検査件数(R2年度):外来 9359件、入院 2474件、合計 11833件
核医学検査件(R2年度):外来 1664件、入院 850件、合計 2514件