Let's take a peek

多彩な研修先

Nabari City Hospital

住み慣れた地域で最後まで過ごせる医療を!
近年、医療者の置かれている立場は劇的に変化しています。過去では疾患さえ診ていれば十分でしたが、高齢化にて医療だけでは生活を支えられない患者さんが増えています。しかしながら今の医学教育は、その点を教育する体制が追いついてなく、現場に投げ出された研修医にとってそのギャップに戸惑うでしょう。名張市立病院では伊賀・名張地域の多種多様な疾患のケアはもちろん、Disease-Illness-Context-Backgroundなどで患者さんを全人的に理解するトレーニングを積めます。そして患者さん個人個人にとっての本当の幸せは何か、を常に考える基本姿勢を学びます。
200床 救急 予防医療 地域担当医・地域ケア 家族志向型ケア 訪問診療(神経難病、終末期など) 心療内科的アプローチ

施設の特徴

 名張市立病院は、高度な二次医療と救急医療に重点を置いた地域医療を担う総合病院として平成9年4月に開院しました。「地域医療支援病院」の承認や「災害拠点病院」の指定を受けるなど、地域医療の向上と充実を図るための取組や大規模な災害が発生した場合の医療救護活動の中核病院としての役割を担うための整備を行い、病院の機能を高めてきました。

 急性期病床200床を有し、内科、循環器内科、外科、整形外科、脳神経外科、小児科、眼科、麻酔科、放射線科の9診療科を標榜しています。また、小児発達支援外来、神経内科、腎臓内科、泌尿器外来、呼吸器内科、糖尿病外来、乳腺外科など、幅広い専門外来を開設しています。地域の医療機関との役割分担と連携を図るため、内科については完全紹介外来制を導入しています。

 救急医療については、二次救急医療を堅持するため伊賀地域3病院による輪番制の一翼を担うとともに、独自に小児救急医療センターを開設して24時間365日の小児二次救急医療を実施するなど、伊賀地域はもとより周辺地域の皆様の期待に応える医療の提供に努めています。

 総合診療科では、いわゆるコモンな疾患はコモンな頻度で、稀な疾患は稀な頻度で経験できるため、大学病院や大規模な総合病院などの3次医療機関では実感しにくい、現実に即した疾患割合を経験することができます。すべての主訴に対応し、総合診療科内で対応可能なものと臓器別専門医の協力が必要なものを適切に判断し、医学的・心理的・社会的な原因を問わず、困っている患者さんの力になれるよう日々診療にあたっています。総合診療科医師1人ずつに、無医地域を担当し、地域と連携し、地域活動を行っています。予防医療や人生会議(アドバンスドケアプランニング)についても積極的にお話しています。

 地域の開業医との合同勉強会や、天理よろづ相談所病院総合内科での合同カンファレンス、地域住民を巻き込んだ隠(なばり)サマーキャンプなど、年間を通じて地域イベントも目白押しです。

研修科の診療内容

総合診療科

 指導医4名、専攻医1名で診療にあたっており、総合診療医の中でも「病院総合医」としての診療を主に行っています。

 外来では、内科系初診外来(主に診療所や施設からの紹介)とそのフォロー診療を行っており、専攻医も初診枠と再診枠を担当します。

 救急外来では、主に内科系疾患の診療を、初期対応からアセスメントまで専攻医が主導して行います。

 病棟管理については、主に内科系患者を担当していますが、その守備範囲は極めて多岐に渡ります。総合診療科だけで年間1000人強の新規入院患者を担当しており、肺炎 、急性期脳梗塞(t-PA症例と判断したら必ず脳外科医と連携しています)、急性腎盂腎炎 、末梢性めまい症、下腿蜂窩織炎、敗血症性ショック等と膨大な経験を積むことが可能です。

 担当症例については、直属の指導医との連携だけでなく、毎朝のカンファレンスでディスカッションすることにより診療の質を担保しています。

 なお、医学的な急性期管理は元より、家族背景や患者の心情・ADLなどに配慮した診療を重視し、外来→入院→退院後外来(場合によっては患者宅への訪問診療)といった一連の流れをマネージメントできる能力が身につきます。また、週に1回、維持透析患者の回診を行うことで、透析患者の慢性期管理も学びます。

小児科

 小児科研修の第一目標は外来研修において家族(主に母親)、病児との医療面接によって良好な信頼関係と人間関係を確立し、以後の医療がスムーズに行える様なコミュニケーションのとり方、対処方法を学ぶことです。

 更に小児期の疾患のうち多く見られる呼吸器疾患(気管支炎、肺炎、喘息など)や消化器疾患(急性胃腸炎など)と、それに伴う脱水などに対して的確な診断、検査、処置、治療が行えるよう研修することも基本的な目標としています。また、専門外来において循環器疾患(先天性心疾患、不整脈など)、痙攣性疾患(熱性痙攣、てんかんなど)、アレルギー疾患(喘息、アトピー性皮膚炎,食事アレルギーなど)等の診断、処置、治療等を学びます。

 また、救急外来において救急医療を体験することにより発熱、痙攣、喘息などによる呼吸不全、異物誤飲誤嚥,腸重積などの小児救急疾患の種類、診断、病態の把握、対処法を学び重症度に基づくトリアージの方法を学びます。

 更には病児のみでなく新生児、乳幼児の健診を行なうことで小児の成長、発達の特性を学び母親の育児不安を解消して育児支援に役立つことを学びます。

 予防接種外来においては予防接種を体験し、小児期に行なう予防接種の種類、望ましい接種時期、接種方法、接種後の副反応や禁忌などについても学びます。

施設概要

所在地
〒518-0481 三重県名張市百合が丘西1番町178番地
連絡先
0595-61-1100
病床数
200床
医師数
33名 (うち総合診療科5名)
診療科
内科, 循環器内科, 小児科, 外科, 整形外科, 脳神経外科, 眼科, 放射線科, 麻酔科

研修プログラムでの担当科目
総合診療専門研修2, 内科, 小児科

募集要項

身分
研修科・勤務期間に応じて正規または臨時
宿舎
併設官舎 (2DK: 月20,000円 / 3DK: 月30,000円), 満室の場合は民間物件を借り上げ
当直/待機
当直1-2回/月, 待機3回/月

施設の写真

普段の様子

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