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ごあいさつ

就任後4年半経て

2019年11月に本講座の教授を拝命してから、早4年半が経過しました。この間、21名の若い医師が仲間に加わってくれました。これは三重大学医学部附属病院と関連施設の方々が日頃から泌尿器科診療に真摯に向き合って下さっているからこそだと思っております。あらためて、この4年半ご協力いただいた方々に感謝申し上げます。それぞれ個性豊かなこの21名を含め、医局に所属してくれている若い力をこれから如何に伸ばし、一人前の医師に育つかは私の重要な仕事だと思っています。

診療面では尿路・男性生殖器の悪性疾患と移植医療に力を注いできました。三重大学医学部附属病院は三重県の医療の最後の砦ですので、難しい治療を一手に引き受ける使命があります。一緒に働いてくれた医局員の方々には感謝いたします。本学は手術用ロボットがこの1月で3台となり、とくに3台目は最新式のダビンチSPという単孔式(一つの穴にロボットのアームを設置できるので、傷が小さくて済みます)のロボットで手術が可能になっています。これは日本では数台しか導入されていませんので、あらたな術式の開発も含め、医局員一同この分野で日本をリードする意気込みで励んでいきたいと思います。

腎移植も年間10数例安定して行っており、移植医療に興味をもつ若い医師も育ってきています。一方、上記困難症例に専念するために、尿路結石、前立腺肥大症のレーザー治療、女性排尿障害などは関連施設に集約して治療を御願いすることにしました。これらの疾患は関連施設と密に情報交換しながら、三重県内の患者さんにご迷惑をおかけしないように心がけたいと思います。

研究面では学内の講座の先生方にご協力を得て、あらたにゼブラフィッシュを用いた膀胱癌の薬効評価系の開発に着手し、少しずつ成果も出てきています。また私のライフワークであります前立腺癌の基礎研究も医局員とともに継続して研究を続けております。赴任当初は研究する大学院生がいない状況でしたが、現在は学内のみならず学外の研究室のご協力も得て、7名が在籍しております。是非とも若い医局員の方々にはPhysician Scientistとして、疾患を別の観点からみることができるひとつ上の医者にステップアップしてほしいと思います。

さて、これからの5年は上記に加え、積極的な人事交流をしたいと思います。三重大学以外の土俵で若い方々には学んでいただき、三重大学に新しい風を吹き込んでほしいと思ってます。少しずつ医局員が増えてきましたので、なんとかこの5年で実現したいと思います。また、地域への医局員の派遣がまだ不十分です。これもこの5年で実現して、三重県の地域医療に少しでも貢献できればと思っています。
三重大学腎泌尿器外科は年齢に関係なく意見を言える開けた講座だと思います。是非とも若くてエネルギッシュな医師がたくさん入局してくれることを期待しています。

ごあいさつ – 2019〜2023

令和6年5月吉日
教授 井上 貴博

教室の歴史

三重大学大学院医学系研究科腎泌尿器外科は、1944年3月15日 三重県立医学専門学校が設置され、津市立病院が三重県立医学専門学校附属病院となり、初代皮膚泌尿器科教授として矢野登先生がご就任されたことが始まりです。