第一外科同門会の変革と歴史

同門会幹事 ホームページ担当 種村彰洋(平成14年卒、臓器移植センター 副センター長)

1943年12月、本学の前身である三重県立医学専門学校が設立され、津市立病院の宇田和雄外科部長(同門の昭和37年卒業生である宇田篤先生のご尊父)が外科学講座の教授に就任しました。1948年1月には新制医科大学となった三重県立医科大学の第一外科教授に山本俊介先生が就任され、数名で発足しました。1959年4月には、三重県立大学医学部の専門課程が塔世橋安濃川沿いの医学部附属病院へ大谷町校舎から移動しました。1972年5月には国立大学へ移管され、1973年10月には現在の江戸橋に移動しました。当時の新病院は東海北陸地域で注目の最新病院でした。40年後の2012年1月には新病棟・診療棟が開院し、ドクターヘリの運航も開始されました。さらに2015年5月には新外来・診療棟が開院し、超最新の病院となりました。
戦災で県内の病院が多数焼失する中、新設・整備が進む中で、三重県内の国公立・総合病院を支援する使命感から、教室員が少ない時期でもメンバーを派遣して地域医療に貢献し、外科医に修練の場を提供してきました。
同門有志の集いは1969年1月の成人日に同門懇親会が開催されていましたが、水本教授の計らいのもと、同門の助教授・講師経験者が正式な同門会について検討会を重ねました。同時期に日本外科学会、日本消化器外科学会では認定医や専門医制度が発足しており、大学と第一外科関連施設とが連携して若手外科医の修練を行う必要がありました。このような背景から、同門会発足は時代のニーズでありました。そのため、同門会の目的は外科の医療技術の発展、医学の進歩に対応するために、同門有志が結束し、相互の関わりを通じて学識・技術の向上、親睦を図ることとし、同門会規約が作成されました(表1)。規約のもと、昭和60年1月15日に三重県教育文化会館で会員85名が出席(山本教授時代の入局者は58名)による同門会総会・懇親会が開催されました(写真上段)。また、同門会誌創刊号は同年3月31日に発刊され、同門会は一層の発展を遂げ、35年経た現在も第一外科の若手~中堅医師のキャリア形成において重要な役割を果たしています。尚、同門会総会・懇親会場は昭和61年4月オープンの津都ホテル(現「都シティ津」)を翌昭和62年1月より利用してきました。
近年ではコロナ禍により行動制限が求められる中、令和3年の総会は完全WEB開催となりました。しかし、対面での開催を切望する同門の先生方の声に応えるべく、翌年の令和4年には様々な先生方のご協力により、グリーンパーク津にて感染対策を施した上で現地開催することが叶いました。久しぶりの再会に笑顔が溢れ、同門会の結束力を改めて実感するとともに、その必要性が再認識されました(写真下段)。

同門会新規約下での第1回三重大学第一外科同門会総会集合写真

同門会新規約下での第1回三重大学第一外科同門会総会集合写真
(昭和60年1月15日 於 三重県教育文化会館玄関前にて)

令和4年第一外科同門会総会集合写真

令和4年第一外科同門会総会集合写真
(令和4年3月13日 於 ホテルグリーンパーク津 伊勢・安濃の間にて)


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