三重県での小児医療は、大学小児科、小児医療専門病院、一般病院小児科、小児科クリニックの協力・連携体制が整備されております。小児科医となるには非常に多岐にわたる分野の履修が必要なため、この協力・連携体制を利用した複数病院が協力した研修システムをおこなっております。
プログラムの特徴
3年間の研修により、日本専門医機構の小児科専門医試験受験資格を得ることができます。県下の研修連携施設の他、県内外の研修協力施設での研修を組み合わせることができます。小児科専門医受験に支障ない範囲で一般臨床、専門医療、地域医療を組み合わせることができます。サブスペシャルティの取得を含めた長期のプログラム編成にも対応しています。
ローテーション
後期研修 | 4月 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 1 | 2 | 3 |
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1年目 | 専門研修連携施設(小児・新生児疾患全般:三重県立総合医療センター、伊勢赤十字病院など) | |||||||||||
日本小児科学会学術集会などへの参加、外来研修1回/週程度、救急当直3〜4回/月程度。 目標経験症例100例以上。小児期の主な急性期疾患を重点に研修。高次救急救命センターや地域連携施設での研修も希望により可能。 |
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2年目 | 専門研修連携施設 (未熟児新生児研修・三重中央医療センターなど) |
専門研修連携施設 (慢性疾患を含む小児疾患研修・三重病院など) |
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専門研修連携施設 (慢性疾患を含む小児疾患研修・三重病院など) |
専門研修連携施設 (未熟児新生児研修・三重中央医療センターなど) |
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日本小児科学会学術集会などへの参加、外来研修1回/週程度、救急当直3〜4回/月程度。 目標経験症例100例以上(超未熟児もしくは極小未熟児を含む未熟児新生児疾患、小児慢性疾患を含む)。 |
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3年目 | 専門研修基幹施設(三重大学医学部附属病院) | 選択研修 (将来のサブスペシャルティを考慮して選択) |
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日本小児科学会学術集会などへの参加、外来研修1回/週程度、該当科での当直3〜4回/月程度。 目標経験症例50例以上(小児がんおよび小児循環器疾患、高度医療を必要とする症例等を含む)。 |
- 専門研修基幹施設、専門研修連携施設それぞれで最低6ヶ月以上研修を行う。
- ローテーション順序や各々の研修期間は、三重大学小児科専門研修プログラム統括責任者と、専門研修委員会にて決定する。
本人の希望を考慮しつつ、専攻医数や研修関連施設の状況、経験症例の内容を踏まえて決定する。 - 当該科責任者と相談し、大学院への進学も考慮する。大学院での研究を行いながら、小児科専門医、サブスペシャルティ専門医取得に必要な臨床修練を並行して行うこととする。