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膵癌および膵前癌病変の早期診断の進歩

Biomedicines誌に掲載された山田玲子先生の総説「Advances in the Early Diagnosis of Pancreatic Ductal Adenocarcinoma and Premalignant Pancreatic Lesions」の日本語要旨です。論文本文は下記リンクより参照ください。

膵癌は、最も致死率の高い悪性腫瘍の一つであるが、その理由の一つとして、手術や化学療法が不可能または無効な段階で診断されることが多いことが挙げられる。従って、膵癌を早期に診断することが重要である。しかし、膵癌の徴候や症状は非特異的で、進行癌になるまで顕在化しないことも多く、膵癌の早期診断は困難と言われてきた。最近の研究で、選択的スクリーニングとバイオマーカーの利用が膵癌の早期診断において有用である可能性が示されている。このReviewでは、膵癌および前癌病変の早期発見における最近の進歩について述べる。画像診断法の革新、様々なバイオマーカーの診断的有用性、EUS-TAによる確定診断、集団ベースのサーベイランスアプローチなどが含まれる。更に、膵疾患の発症リスクが高い個人のスクリーニング法を開発するために、機械学習法がどのように応用されているかについても述べる。将来的に、このような新しい技術の開発によって、膵癌患者の全生存期間が改善されることが期待される。

https://www.mdpi.com/2227-9059/11/6/1687

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