論文紹介

胃ESD遅発性穿孔に対して保存的加療が奏功した一例

Endoscopy誌に掲載された澤井翔馬先生の症例報告「Successful conservative management of a delayed perforation following gastric endoscopic submucosal dissection」の日本語要旨です。論文本文は下記リンクより参照ください。

ESDにおける遅発性穿孔はまれな合併症ではあるが、外科治療が必要になることがほとんどである。しかし、腹部症状や全身状態が安定していれば、保存的加療ができる症例もある。クリップ閉鎖が困難である場合はOTSC(Over-The-Scope Clip)、PGA(ポリグリコール酸)シート+フィブリン糊などでの閉鎖が有効である場合がある。本症例は胃ESD後に遅発性穿孔を起こしたものの、OTSCによる創部閉鎖に加えてPGAシートとフィブリン糊を用いることで良好な経過を得た一例であり報告する。

https://www.thieme-connect.de/products/ejournals/abstract/10.1055/a-2098-1223

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