論文紹介

新規トラクションデバイス(エンドトラック)を用いた経鼻的トラクション法による咽頭ESD

Endoscopy誌に掲載された梅田悠平先生の症例報告「A transnasal traction method using a novel traction device in pharyngeal endoscopic submucosal dissection」の日本語要旨です。論文本文は下記リンクより参照ください。

咽頭ESDは咽頭の解剖学的な複雑さやスペースが小さいため内視鏡の操作性が問題となり、手技難易度は高い。そのため、病変にトラクションをかけ剥離ラインを同定することが重要である。咽頭ESD時に経鼻内視鏡で病変にトラクションをかける方法や、経口的に鉗子で病変にトラクションをかける方法の有用性が報告されている。しかし、前者では内視鏡が2つ必要となり、後者では内視鏡と鉗子の干渉により内視鏡の操作性を損なうことが問題となる。新規トラクションデバイスのエンドトラック(Top社製)は消化管ESDにおいて有用な牽引デバイスとして利用されている。本症例では咽頭ESD時に経鼻的にエンドトラックを挿入し、内視鏡の操作性を損なわずに病変にトラクションをかけ良好な剥離ラインを同定することに成功した1例であり報告する。

https://www.thieme-connect.com/products/ejournals/abstract/10.1055/a-2174-7050

関連記事

TOP