三重大学医学部附属病院
救命救急・総合集中治療センター

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プレホスピタルからつながる
救命救急医療の挑戦

講師・副センター長石倉 健ISHIKURA Ken
救急医療、災害医療、集中治療、循環器内科、航空医療

救急外来で危機的状態の患者さんを素早く治療して救命すること、それはプレッシャーでもあり救命救急医療の醍醐味でもあります。三重大学病院 救命救急センターでは救急専門医にサポートしてもらいながら究極の治療を行うことができます。

しかし、救急外来で待っているだけでは本当の救命救急医療はできません。救急隊が傷病者を搬送してきてくれなければ、何もできません。また、救急隊から事前に適切な情報が伝われば病院での受入体制を整えることができます。さらに、救急救命士の特定行為を適切に指示して施行してもらえればよりよい状態で搬送できる可能性があります。これらのようにプレホスピタル(病院前)の救急隊の活動を向上させるシステムがメディカルコントロールです。プロトコルの策定、教育・実施、検証、分析、そして策定とPDCAサイクルを回していくことにより、質は高まっていきます。救急救命士や救急隊員との顔の見える関係も重要で、オーバートリアージ(重症の可能性があれば結果的に軽症となりうる症例も重症と判断すること)を容認して受入れ、救命のためのワンチャンスを作り出していくプレホスピタルからのリアルタイムのチーム医療は救命救急医療ならではのやりがいです。三重大学病院が率先して導入したシステムは心疾患プロトコルと病院前12誘導心電図伝送システムです。これにより効率よく急性心筋梗塞の患者に対する冠動脈形成術が短時間で行うことができています。

また、ドクターヘリで現場へ行き救急隊と連携して決定的救命医療につなげるのは、大きな挑戦です。厳密にはプレホスピタルとは違いますが、二次救急医療機関へ人工心肺補助装置などを搭載できるドクターカーで重症患者を迎えに行き安定化させながら搬送することも集中治療につながります。

救命のワンチャンスを与えるために、そのような傷病者が集まるようにし、自らも傷病者の元へ行く、積極的な救命救急医療を展開しています。あなたも一緒に新しいエビデンスを作っていきませんか?充実のバックアップ体制でお待ちしています。

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