三重大学医学部附属病院
救命救急・総合集中治療センター

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不幸な患者を一人でも減らすため、
臨床研究医を目指す。

准教授・集中治療部副部長川本 英嗣KAWAMOTO Eiji
専門分野/救急医学、麻酔科学、集中治療学

救急の現場では、目の前で患者さんの病態が一瞬で良くなったり悪くなったり、さまざまな変化がおこります。
病態が劇的によくなったとき、皆さんは救急医療に対してやりがいを感じるに違いありません。

しかし、中には助からない患者さんもたくさんいるのも事実です。例えば、敗血症でサイトカインストームが起きて過凝固の状態から多臓器不全に陥り、ECMOやCHDFを回すが助からない患者さんや、そのような急性期の状態を脱したにもかかわらず、今度は原因不明の感染症で亡くなっていく患者さん。我々救急医は、そのような不幸な患者さんを目の前にして、何かできることがあったのではないかと日々自問自答し、研究を続けていくことが必要なのです。

皆さんは、Nature, Cell, Scienceのような格調高い論文を読み、「結局これは臨床で何の役に立つのだろう?」そんな風に感じたことはありませんか?また、臨床医のケースレポートや臨床研究には、結果だけが書かれ、至った詳細な分子メカニズムについては書かれておらず、結局患者さんに何が起こったかがわからない。そこに疑問を感じたことはありませんか?

私は、日々感じる疑問の中で、もっと基礎と臨床を融合し、研究のために研究をするのではなく、患者さんのために研究をすることが医師の使命だと考えるようになりました。

大学病院では臨床と研究を同時に行うことが出来るのです。
それは医師として仕事をする上で大きなメリットの一つと言えるのではないでしょうか?

Physician-Scientist(臨床研究医)とはこのように臨床現場で感じる疑問(目の前で不幸にもメカニズムが不明のまま亡くなっていく患者さんに抱く疑問)を基礎研究に持ち込み解明し、さらに基礎研究のデータを実際の臨床現場に還元できる研究する医師のことを言います。

そんな臨床研究医が三重大学にはたくさんいます。ぜひ救命救急センターの見学に来てください。
そして一緒に臨床研究医を目指しましょう。

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