三重大学医学部附属病院
救命救急・総合集中治療センター

メッセージMessage

私が救急・集中治療を
専攻した、不純な動機

助教・教育医長池尻 薫IKEJIRI Kaoru
救急科専門医、集中治療専門医

医学科1年の春休み。次なる目標を見失っていた所に、1通のメールが届いた。
「あなたの目の前で、大切な人が突然倒れたら、あなたはどうしますか?」
「まずい、何もできない…!」と危機感を抱き、参加を即断した。
医学生が主催する、心肺蘇生法の講習会だった。

参加を機に、BLS/ACLS/PALS等を教え・教わる機会が増えた。
「これらを活かせる職に就ければ」と、漠然と思っていた。

時は流れ、救急科を臨床実習した時のこと。
人工心肺を導入して社会復帰された、来院時心肺停止の患者さん。
はじめは昏睡だったのに、実習終了時には覚醒し握手して下さった、意識障害の患者さん。
「よく分からないけど、なんか凄い」。
救急・集中治療領域に興味を持ち、専攻しようと思った瞬間だった。

こんな不純な学生時代の動機から、約10年。
救急外来や集中治療室で、時にはドクターヘリで現場に赴き、日々患者さんと向き合う毎日を送っている――。

医師が、自らの専攻したい診療科を選択するとき、
・医学科入学時の目標を叶える
・医学科在籍中の講義や臨床実習等での経験をもとに決める
・医学科卒業後、初期研修での経験をもとに決める
の3つが多い印象です(私は2つ目のパターン?)。

救急・集中治療に興味のある医学生・研修医の皆さんへ。
「医療ドラマ等で」でも、「(私のように)救急領域に触れて」でも、動機は何でも構いません。是非ご連絡ください。そして、私たちと一緒に救急・集中治療の道を歩きませんか?

また、他診療科を専攻された先生方へ。
先生の知識・経験が、患者さんの救命に寄与します。良い仕事をするのに、ほんの一時期だけでも構いません、先生のお力を貸して頂けないでしょうか。

「急な病気で搬送される患者さんを診療する」ことは医師の役割の1つですが、「場所、疾患・徴候、或いは重症度・緊急度に関係なく診療できる」のは救急・集中治療医の強みです。
初療時に重症だった患者さんが劇的に回復していく過程は、いつ見ても良いものですよ。

皆さんと一緒に働ける日が来ることを、楽しみにしております。

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